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zoom RSS こころの補色

<<   作成日時 : 2013/11/23 13:22   >>

ナイス ブログ気持玉 14 / トラックバック 0 / コメント 8

              ずうっと青空をながめてから

            ふいに白い障子に目をうつす


            すると

            障子に赤紫の影が浮かび上がってきて



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こんな経験はありませんか?



子供の頃、教室でもやったはず。

黒点のついた赤い円形を見つめてから

白い紙についた黒点に目をうつす。


すると、白い紙に青い円形が見えてきて・・・・あら、ふしぎ。



色覚による補色。

つまり脳と<こころ>の出来事らしい。



この現象をはじめて解明したのは

あの偉大な詩人・ゲーテだって。

色彩論が、にわかに<こころ>の研究に感じられたっけ。




色を認識するための光は<赤・青・緑>からなっているそうだ。

この三つのセンサーを使って、あらゆる色を調合していく。

同量に混ぜれば白色に感じ、何もなければ黒色に。


ところが、

ずっと赤色を見つめ続けていると、

孤軍奮闘の赤色センサーがくたびれ気味に。

白い紙に目を移した瞬間、束の間のサボタージュ。

お休み後の元気いっぱいの青色と緑色センサーだけが働いて、

白紙に青っぽい色のさっきの残像が見えるというわけ。



まるで魔法のような話だけど、

何かが起きた

脳と<こころ>の仕業なのだ。



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夫と付き合い始めた頃、車で京都に行った帰りに堺市に寄った。


「ほら、あの壁だよ」

そこには、大阪刑務所の石塀が続いていた。


蔓科の植物が、覆いかぶさるようにして絡まっていた。



夫は、戦時中、大阪と堺で二度も焼け出されている。

詳しい状況は覚えていないが、

たまたま兄妹と三人でいるときに、空襲にぶつかった。



幼い三人は刑務所の石塀にへばりつき、

塀の角っこを利用してあっちへ逃げたり、こっちに身を隠したり。

かろうじて空爆から逃げ切った。


わずかな時間だったのだろうが、

あとから腰が抜けそうになったという。


車の窓から、ただ黙ってふたりで塀を眺めていた。



しばらくして、私は夢を見た。


橙色の夕焼け空を背にして、幼い子供が回転木馬にのっていた。


すべてが黒いシルエットなのに、

顔だけ、ぼうっと浮かんでこっちを向いている。


表情はつかめないが、夢の中で夫だとわかった。



結婚を決めたはこの時かもしれない。

守りたいと思ったから。





私には、妙な特技?があって、

知らないはずなのに、その人の幼な顔が見えるときがある。

その顔が強烈な人ほど縁が深い。

その人を見つめすぎた時、

はずした視線に<補色のその人>が現れる。


そんな気がする。



浮かんだ顔に違和感を感じて、

結果的に、断ち切った恋もあった。





先日、夢の中に亡くなった母があらわれた。

初めてだった。


死んだはずの寝顔がクローズアップされている。


ゆっくりと瞼がひらかれ、

透明な水色の瞳があらわれた。


どうしても目が合わないのが、もどかしい。




「なんでも大きい方を選ぶ子供だったって」


そんな声がして、

子供になった母が真っ赤なりんごを抱いていた。













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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
七海さんの文章は味わい深いです。

>結婚を決めたはこの時かもしれない。
守りたいと思ったから。

七海さんらしいです。かっこいい。
美輪明宏さんが言っていました。
「男は弱いから神さまから腕力を与えられた。女は強いからそんな力は要らない」

バイオリンを持つ人、黄色系のは秋らしいけれど、
青系になると深い夜を想います。

ところで、我家の長男、今、卒業試験(理系大学)を控えてものすごく追い詰められています。
先週、長男の部屋を掃除したらエライものみつけてしまいました。
プレッシャーで錯乱して買ってしまったのかもしれないと思いました。
それは、バイオリン。


峰猫
URL
2013/11/25 10:18
峰猫さん

美輪さんは、やっぱりいいことを言うね。

「あなたをいじめた人、タイムトンネルに乗ってやっつけてあげる」
と勇敢なワタシが申しましたら、
オットが私を指さして言いました・・・「こいつ!」

守っているのか、いじめているのか、怪しいのです。

バイオリン、いいね!
この頃、私の周辺に声楽を始めた人が増えました。
見えない糸が引っ張っているのかしら?
七海
2013/11/25 16:00
手術室の服が青なのも、補色を考えてのことのようねー
心の補色、ううーん、性格の二面性があるのよねー心と行動の違いとか。
妙な特技、もしかしたら私も持ってるかも!


どろっぷす
2013/11/27 22:58
どろっぷすさん

>妙な特技・・・やっぱりそう?
霊感ってほどじゃないけど、
たくさんの写真やイラストの中から瞬時に指さす時があるの。
周囲が驚くけど、限られた人だけね。

わたしね、体に似合わず手が小さいの。
指が短いのは、脳と行動が直結してるんだって。
とった行動をあとで解析しちゃう悪い癖もあります。
七海
2013/11/28 00:04
なぁるほど・・・・。
あんだけ好きだったのに、今はモヤがかかった様に顔が思い出せなくて(身体は思い出せるんですけどね(笑)
それって何だろ?って思ってましたが、
その理由がわかった様な気がしました。
じゃあ、
会ったことも無いのになんだか顔がわかる。
人混みで会っても、きっとその人を見つけられる。
そんな気がするのも、
あながち間違いではなさそうですね。
Can
2013/12/08 11:03
Canさん

>なぁるほど・・・に、やっぱり!

どうやら思考の潜り方が似ているようで、
同じ深度の風景が見えるみたいよ。
わっかるな〜、顔が思い出せない人のことも。
きっと自分でモヤをかけてるんだろうけど。

長い付き合いでも通り過ぎていく人もあり。
たったひとつの言葉だけで記憶に入り込む人あり。
人生の妙味を楽しんでます。
七海
2013/12/09 15:56
車の運転中、すれ違う対向車の女性ドライバーが
みんな美人に見えるのは・・・
これも"補色"の一種かしら。
前々から不思議に思っていたんですが。
とうい
2014/01/06 00:33
ややっ!
とういさん、看板が立ってませんでしたか?
「このあたり美人多し。わき見運転するべからず!」って。

電車の停車中に、反対車線の窓ガラスの人と目が合う。
やたら素敵に見えたりしません?
とても近くに感じられ、
すわっ!運命の出合いかと思ったりして(笑)。
でも、反対車線のまま、すぐにすれ違っていくだけ。

<縁>が最も近くて遠い関係・・・これも補色の仕業でしょう、きっと。
七海
2014/01/06 20:54

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