どれみふぁ/○○/からの詩

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zoom RSS 昼下がりのお客さま

<<   作成日時 : 2013/12/01 09:08   >>

ナイス ブログ気持玉 9 / トラックバック 0 / コメント 16

そろそろ一年になると思う。


青みがかった編み込みセーターを「素敵!」と褒めたことがある。

ゴッホの<イーゼルに向かう自画像>のジャケットのような。




はじまりは、裸木が空をあおぐ頃だった。


最初は娘さんらしき人と一緒に。

あくる日は、ひとり。

翌日も、

そして、その次の日も、

ひとりでランチを食べに来られる。


(ひょっとして、これからずぅ〜〜〜っと?)


予感は的中。

毎日欠かさず、足を運ばれる。

随分前に奥さんを亡くされ、ひとり暮らしのようだ。

こちらが臨時休業するときは、前日に断りを入れるようになった。



「嫌いなものがあったら、遠慮なくおっしゃってください」

<押し付けメニュー>なので、少々、気がひける。

「いえいえ、毎日、何が出てくるのか楽しみですわ」


今まで、「歯が痛いから」と残された日が一回あるだけで、

見事なほど、きれいに平らげていただく。



人気のひいた昼下がり、

新聞を読みながらゆっくりと。


健康のために通うプールの帰りだそうで、

ほのかにコロンの香も漂う。


お年を伺ったら82歳。

とてもそうは見えない。


紅葉マークの愛車を自分で転がしての登場だ。





先日、その方から、柚子をどっさりと頂戴した。

庭に生っているそうで、今年はことのほか豊作とか。



それから一週間ほどした頃、

珍しく、帰りにもぞもぞとされる。


「これ・・・・」


ポケットを探るようにして、小瓶を手にされた。


「恥ずかしいですけど・・・・」

空き瓶に何か入っている。

「ご自分で、つくられたんですかあ〜?」


たたみ掛けの提灯のように、

その方の顔が縮まった。

肩をくすめて、早々に立ち去って行かれる。


小瓶には、柚子のマーマレードが入っていた。



次の朝、早速、パンにのっけていただいた。

甘すぎず、香りがやさしい。


「今朝、早速にいただきました。ありがとうございます」


「いやあ、恥ずかしいです」


くしゃくしゃの提灯に、ぽっと灯りがともった。


ちいさなお店ながら、

手触りが感じられる出合いがうれしい。








お店用に、カレンダーを用意しました。


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                        お馴染みの章魚庵さんの<猫暦>


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                        猫暦との交換で手に入れたカレンダー

                            貝塚克子さんの抽象画シリーズ

                         FBで知って、ひと目で気に入りました



画像



                        こんな小物で遊ぶのも楽しい


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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
全く印象が違うんですけど。
えらく地味じゃん。
おまけ
2013/12/02 20:52
グリコのおまけ?

地味って、削除した<おまけの常備品>のことかな?
見たことが不思議、削除に時差があったのかしら。
あの写真は、昨日から周囲に不評なのです。
そそくさと消滅させました。
七海
2013/12/02 23:05
こんにちわ
きっと心安らぐ場所なんですね・・
私も単身赴任時代に良く通っていた食堂がありました
いつしか、店の方が声をかけてくれるようになり
自分の場所が出来たような気がしたものです
なかなか新しい居場所は見つからないので
きっとその方にとっては大切な場所なんですね・・
923
2013/12/03 13:08
コロンの香りを漂わせ
柚子のマーマレードを持参したお客様
柚子を鍋で煮ながら、いつもお世話になっているあのお店に
感謝を届けよう・・笑みを浮かべながら料理している様子まで
見えるようなほっこりしたお話に
それをお店の外から眺めている私まで心がほっこり
桂川の乙女
2013/12/03 20:07
923さん

わが家も転勤族でしたので、
新しい土地での居場所に喜んだものです。
「今まで住んでた土地で、どこがよかった?」
よく聞かれましたが、
ドラマチックな出来事よりも、
日常の些細な積み重ねが忘れられません。

出合った相手が席を空けて見ていてくれる。
それが、私の居場所だったような気がします。
七海
2013/12/04 15:52
桂川の乙女さん

日曜日、たまたま顔を合わせたMちゃんが、
目の前でケータイを眺めながら言いました。
「おおっ、七海さんが82歳をナンパしとるぅ!」
内々で盛り上がってしまいました。

コロン氏は、またお土産をくれました。
じっくりとジャムにした柚子とお酒で煮たもの。
手間暇のかかった贈り物です。
空き瓶に何を入れてお返ししようか、
ちょっと高ぶってます。
七海
2013/12/04 16:00
ほのぼのとした、短編映画を観せていただいたようです。

昨日町内の方の葬式で、喪主の挨拶にこんなくだりがありました。時に涙を浮かべて。

私たち二人兄妹をやさしい眼差しで見守り、愛情いっぱいに育ててくれた母。出かけるときには「いってらっしゃい」と笑顔で送り出し、帰宅した時にはいつも温かく出迎えてくれた母の面影が忍ばれます。
…別れの寂しさが募りますが、素敵な出会いや喜びに包まれた人生を送ることができたと信じています。

行年79歳の生涯を閉じた母に切々と感謝の思いを述べる息子は恐らく50歳を過ぎていると思われます。50歳を超える息子・娘にこんな感謝の言葉を聞くお母さんは幸せな一生であったことと想像しました。

人の人生を感じることの多い日となりました。
茜雲
2013/12/06 08:49
茜雲さん

>人の人生を感じることの多い日となりました

ほんとです。見る風景が変わったように思えます。
視点のチャンネルが切り替えられたのでしょう。
下り坂には、下り坂の風景があるのだから、
下り坂の足並みでじっくり味わいたいものですね。

身近な人を大切にという言葉がよく分かります。
七海
2013/12/06 18:12
「行きつけの場所」って、憧れます。
七海さんのお店も七海さんも居心地が良いんでしょうね。
82歳でも素敵な殿方は素敵です。
七海さん、ナンパしましたか……。
見習いたいです。
ダイエットしよ〜っと。
峰猫
URL
2013/12/06 22:41
峰猫さん

私は今宵もナンパしてしまいました。
(ひょっとして、懺悔部屋?)
でも、最後の詰めが甘かった・・・。
わが家の酒蔵(冷蔵庫)が乏しくて、
最後の一杯を頑なに握って一滴も与えなかったのです。

「君の愛情はそんなものか・・・」
そんなものなのです。
今、ナンパに失敗した輩は高鼾ですけどね。
七海
2013/12/06 23:58
人生の下り坂、私も下り坂忘れてました!
七海さんのカフェ、めに見えて来ますねー
居心地がよくて、長居したくなるような。
今日はどの椅子に座ろうかな!
どろっぷす
2013/12/10 21:31
どろっぷすさぁ〜ん

私がイメージする<どろっぷす>さんは、
淡々と周囲の景色を眺めながら走リ続けている姿。
下り坂なんかひっととびして、
次の上り坂を軽妙に駆けていく。
そんなイメージしか思いつかないんだなあ。

そんなあなたに、とっておきの椅子を用意したいです!
七海
2013/12/11 19:55
行きつけのお店を見つけるのって
意外と難しいですよね。
相性のようなものもあるでしょうし。
料理、メニューだけでなく、空気感の好みというか。

イタリア車が3台ー!
とうい
2014/01/06 00:41
とういさん

やっと気がついてくれましたか
フェラーリでしょ、ダンボルギーニに、アロファーロメオの三台。
どれに乗りたいですか?
よく行く本屋さんで、グリーンのアルファーロメオをたびたび見かけ、
どんな人が乗っているのか気になってました。

最近、見つけました。
やっぱり、ちょびっとクセのありそうな人でした。
七海
2014/01/06 21:02
わたしはアルファロメオが好きです。
たとえ壊れやすくとも、錆びやすくとも。
アルファ乗り(アルフィスタ)の間では
こう言われているとか、いないとか。
「腐っても鯛。錆びてもアルファ。」
とうい
2014/01/06 22:53
アルフィスタって言うんですか。
カッコよさそで、講釈も多そうな感じですね。
ファ〜と伸ばしたりすると「間が抜ける!」と叱られそう。
よく見たら、アロファ〜が一箇所・・・ハワイアンか!

さりげなく訂正してくださった?
錆びてもアルファ 壊れてもとういさん・・・ん?
七海
2014/01/06 23:28

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