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zoom RSS 年の瀬に・・・

<<   作成日時 : 2013/12/29 20:54   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 12 / トラックバック 0 / コメント 8

          このイラストでお店の珈琲券をつくっています 
             
                 ちょっと あそんでみました


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お店の雰囲気が伝わりましたでしょうか










                                    *


と、ここで終わりにと思ったのですが・・・・・


やっぱり、書きとめておこう。





関さんが今年の夏に亡くなっていた。

喪中はがきで知った。


長い間、信州の施設で暮らしておられた。

互いに承知のうえで、

娘さんの代筆による賀状交換が続いていた。





私の二十代は、

美術教諭の関さんと

ローカル局勤務の三田さんのふたりによって彩られていた。


おふたりとも一回り以上も年上だったが、妙に気が合った。

関さんの個展、三田さんの昇進、私のしくじり・・・・。

何かにかこつけては、よく飲み、よく遊んだ。



三鬼の会と名付けていた。

弁が立ち、闊達な関さんは<行動に鬼が棲み>

さらりと大胆な事をやってのける三田さんは<心に鬼が棲む>

わたしの観察に膝を打った関さんが、

「それなら、あんたの未来には鬼が棲む」と快哉。


三匹の鬼が仕上がった。



私が結婚したときも、

「たのしまなくちゃあ!」と

<結婚を祝う会>を催してくれた。


とにかく新郎新婦を餌にするのが醍醐味。

しゃれっ気のある贈り物を持参して、

会場を沸かすのが参加条件になっていた。



何やら怪しいものを詰め込んで救急箱をくれた人。

ピラミッド型に積み上げた割箸と爪楊枝を用意した人。

会場にどでかい段ボール箱を持ち込んで

「ティッシュ箱を半年分!」と叫んだ人。


大家と思われる書道家のОさんまでが、

着物姿で楚々と登場して

「ふたりは燃えて、わたしは妬けて・・・・・」

と消火器を差し出して笑わせてくれた。



「早々に使いそう!」と珊瑚の数珠を持参して、

苦笑交じりの盛り上がりもあったっけ。



たのしかった。

今でも、おひとりずつの顔が浮かぶ

印象深い会だった。


そして今、星になられた人も少なくない。




出来すぎのような話だが、

先日、関さんの夢をみた。



だだっ広い野原に、関さんと三田さんと私が立っていた。

「とにかく歩かなきゃ・・・」と関さんが言う。


私と三田さんは顔を見合わせる。

何かに迷っている様子。


まず三田さんが進んだ。

「ほら、こうやって歩くのよ」

三田さんが、ゆっくりと踵から静かに地面を踏みしめる。

「足の裏に感じるでしょ・・・・落ち葉の感触が押してくれるから」


遅れて、私も歩み出した。

踵に落ち葉が触れ、踏みしめると音が連なった。

私と三田さんは、

どんどん進んでいく。


と、どこかで関さんの声がした。

野原はいつの間にか河原になっていて、

霧の帯が続く川向こうに、関さんがいた。



目が覚めて夫に話すと、

「三途の川か?」と言う。


「わからない。水青の餡のようだった」




今でも、思い出しては吹き出す出来事がある。


私がネパールの旅から帰ったときだった。

数人の男性仲間を誘って、慰労会を開いてくれた。

私たち三人は、お土産のサリーを着込んで上機嫌。


そのまま繁華街に繰り出すことになった。

訳のわからね言葉を発して、ネパール人になったつもり。

私と三田さんはさすがに着替えたが、

関さんはそのままタクシーでのご帰還となった。


運転手さんに言われたそうだ。

「お客さん、服を破られてカーテンを巻きつけてるのかい?」


還暦を過ぎ、

「学びたいことがある」とふたたび学生になった関さん。

いつまでもパイオニアのひとだった。


ずっと、ずっと忘れない・・・・・・。













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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
コーヒーチケットも面白いが、喪中はがきにまつわる話、引き込まれました。

美術の先生だった関さん、どんな人だったろうと想像が膨らみました。七海さんの心にいつまでもいつまでも残る関さん、とにかく素敵な人。亡くなっても人の心で生きる人、こんな素敵な生き方、ありませんね。

エピソード。結婚を祝う会のお祝いの品、傑作ですね。ユーモアがあり過ぎ。
ネパール帰りの慰労会、御三方のはしゃぎ方、十代の娘さん。

還暦で学生に戻った関さん、やっぱり素敵な方でした。

年の瀬にふさわしい話でした。
茜雲
2013/12/30 16:14
七海さんの周りには個性的で素敵な人が集まるんですね。
素敵だあ。
「夏の庭」で、「だってオレたち、あの世に知り合いがいるんだ。それってすごい心強くないか!」ってセリフがありました。
ずっと先のこと、いつかまた素敵な人たちと会えるのでしょうね。

コーヒーチケットの絵、どこかで見たような……と思ったらサインが。
単純な線なんだけど、表情豊かで印象に残ります。
峰猫
2013/12/31 00:56
茜雲さん

お節の味見がてら、ついでに一杯・・・ちょこっといい気分。
いろんなことが巡りますが、
関さんの事にお目を留めていただいてグッときてしまいました。
まだ固まらない柔らかい気持ちを活字にしておいてよかった。

この何カ月間か、過去記事のアクセスが多いので、
つられて読むことがありました。
たまに「こんなことを?」と記憶にないこともあります。
書き置いてこそ、なのですね。

関さんは豪快で繊細な女性でした。
彼女の事だけで、ブログが一年間続くかもしれません。
ゆっくりと死に向かった人なので、
わたしもゆっくりと関さんのことを味わっていきたいです。

よいお年をお迎えください。
七海
2013/12/31 16:09
>個性的・・・・?

峰猫さん、確かに!
だって金太郎あめを何本もしゃぶってたって、つまんないじゃない。

今日、一時間だけ、買い物に行くふりをしてズンバをやってきた。
15分で死にそうになって、帰ろうかと思った。
帰り際、「初めてなのに、頑張られましたね」と周囲に声をかけられた。
へとへとになって帰りついたので、ちょっと怪しがられてます。

イラスト、気がつきましたあ〜?
へへへ・・・たくさんあるので、勝手に使用してます
七海
2013/12/31 16:16
新年です。

この頃、思うのです。七海さんちのようなコーヒー店。
壁の絵を見ながら、ゆっくり香りを楽しめて
ほっこりする そんな席がないかなあーと。
今年、探してみよう。

出会いって 不思議ですね。
”三匹の鬼”互いを惹きつけた縁は
それぞれが発信していたのでしょうね。
絵本に登場してくれるのでしょうか。
桂川の乙女
2014/01/01 17:24
桂川の乙女さん

雪は解けてしまいましたが、
水仙の香が気持ちをまっすぐにしてくれる新年です。
いい居場所が見つかるといいですね。
そこには、きっと同じ匂いの人が集ってるはず。

>絵本・・・いつか一冊、そう思うだけで月日が経ってます。
七海
2014/01/01 20:31
イラストのお二人。
きっと七海さんとご主人様。
どっちがどっちかは・・・きっと。
とうい
2014/01/30 13:05
とういさん

「・・・・・・」
きっと、そうです。

義兄のイラストですが、
そんなイメージなのかなあ〜って。
七海
2014/01/31 11:06

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